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SDカード


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MontereyではSDカードに書き込みできない

macOS Montereyで(ビデオ)カメラ等でフォーマットしたSDカードを読み込むことはできるが、書き込みができない。

ディスクユーティリティでフォーマットもできない。アクセス権の所有者が「無効」になっていた。Catalinaでは読み書きできるのに。ネットで調べまくって、どうもOSのバグっぽいことがわかったが、2022-03のセキュリティアップデートで解決していることになっている。解決していない私の場合は、レアケースなんだろうか。どうしようもない。さいわいCatelinaが生きているから読み書きできるけど。

(5月16日配信のセキュリティアップデート2022-04でMonterey 12.4にしても解決できていない)

事の発端は、連休中にiMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2019) を外付SSDからmacOS Montereyで起動するように設定したことから始まる。長男の長期不在中に借用したiMac-2019だが内蔵HDはBigSurだったので、どうせならSSD起動にしようと思った。まずは外付SSDに現行の iMac (21.5-inch, Late 2012) のCatalinaを移行。iMac-2019に接続してMontereyにアップデートという手順。

これまでBigSurも知らなかったので、かなり新鮮な気分。さっそく動画編集してみた。使用したビデオ素材のファイル形式はAVCHDで、これまで、これをiMovieに読み込むのは結構時間がかかってたので期待したが、iMac-2019で読み込んでも結構時間がかかって、かなりがっかりだった。

しかし同時並行して、iMac-2012で別のAVCHDファイルを読み込みしてみたら、なんと5〜6倍遅い(読み込み円グラフの進み具合)。こんなに遅かったっけ? 今までようこんなマシンで動画編集してたなって感じや、ははは。

今回の作業はYouTubeにアップするだけのカット編集なので、編集らしい作業はしていないけど、読み込みのレンダリングが速いということは編集作業のストレスを大幅に軽減することになるので、うれしい事実だ。

さて、iMovieで取り込んだ動画をYouTubeにアップするためにファイルに書き出したものの、今度はYouTubeでへのアップロードに時間がかかった。アップロード作業を並行しよとおもって、iMac-2019からiMac-2012にSDカードを通じてmp4ファイルを転送しようとしたら、なんとMontereyではSDカードへの書き込みができなかったのだ!

いろいろと調べまくった結果、「情報をみる」でアクセス権を変更するか、それでも治らなければセキュリティアップデート2022-03をあてると治る、とネットでは解決済みになっていた。しかしアクセス権変更できないし、ディスクユーティリティでのフォーマットさえできない。わがiMacは個体固有の個別の課題の超レアケースなのだろうか。こんな些末だが重要バグを放置してOS提供しているAppleにもだんだん慣れてきたけど、これはいただけない。

5月16日配信のセキュリティアップデート2022-04でMonterey 12.4にしたも未開解でした。

macOS Monterey は 12.4に


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チームジョイの「オペラ座のかい〜人」は凄いらしい

チームジョイの「オペラ座のかい~人」は凄いらしい、いやいやあ、凄かった。めちゃくちゃ楽しかった。

著名なミュージカルをベースにして、いつも楽しいエンターテイメントを提供してくれるチームJoyの第8回コンサートは『オペラ座のかい〜人』でした。2022年5月7日、吹田メイシアター。コロナ禍で順延順延となって、なんと2年半ぶりの公演でした。ビデオと写真を撮影しながら、楽しませていただいた。

自称ミュージカル風コーラスグループということですが、毎回、歌あり踊りありギャクありの楽しいミュージカルを上演してくれます。今回は『オペラ座の怪人』がベースになっていることはいうまでもありませんが、ファントムとクリスティーヌの圧倒的な歌唱力によって、本物ミュージカル顔負けの仕上がりでした。しかも脚本がギャグ満載なので、本家『オペラ座の怪人』を凌ぐほど、すっごく楽しかった。

私は映画の『オペラ座の怪人』のファンですが、映画を観るずっと以前にNHKで放映されたバートランカスターがオペラ座支配人役をしていたTVドラマ版も観たこともあります。映画以前にミュージカルは観たことがないし、劇団四季版も知らなかった。しかし数年前に、京都講演を天井桟敷席で観たが、どうも劇団四季版に感情移入できなかった。

その理由が、今ようやくわかっりました。これです。このnoteの記事に私が感じた違和感が語られています。↓

やっぱり劇団四季『オペラ座の怪人』の訳にちょっと言わせて欲しい

https://note.com/urmyviz/n/n7ace9175e4c7

この記事によると、劇団四季の歌詞の日本語訳が少し変なのだ。それは、たしか映画版でも字幕の翻訳が変で、ストーリーの理解を妨げる要因になっていたのと同じと思う。今回の「かい~人」は劇団四季版がベースなので、そこんところはどうしようもないだろう。

だから「かい~人」でも、理解しにくいのは、以下の点である。

クリスティーヌはファントムにオペラ座の地下に連れ去られ、そこで音楽の天使の正体がエリックだと知るが、エリックがなぜ地下で生活しているのかは知らない。一方、マダム・ジリーの話で聴衆はエリックの生い立ちが分かったが、クリスティーヌには分からないまま。そんなクリスティーヌが仮面をとったエリックの顔を怖がるのは当然。

さらに、次の公演(ジョイ版では「Lサイズの腹」)でカルロッタの声がカエルの声に変えられたり、シャンデリアが落ちてきたのがファントムの仕業と知って、ファントムに恐怖をいだき、ドンファンの勝利を演じたくないのも当然。

しかしドンファンの勝利を演じながら再び地下に連れ去られたあと、ストーカーと化したファントムを嫌がっていたクリスティーヌが、そのすぐ後になぜファントムを抱擁するのか、分からない。理解できない。ここはセリフでちゃんと説明すべきだなあと思った。

出演していた妻にきくと、ここらの歌詞やセリフ回しは劇団四季のとおりだという。ということは、今回のために脚本を変更したわけでもないので、ますますクリスティーヌの心情が分からん。それを説明してほしかった。

これは、あくまでも私見だが、クリスティーヌがファントムを抱擁する(映画ではキスする)のは、マダムジリーが旅芸人一座からエリックを救ったのと同じ、慈愛の精神、キリスト教的な愛によるものである。恋愛感情の愛はラウルに向けられているが、クリスティーヌには万人あえたえることができる愛がある。ファントムはクリスティーヌを通して、はじめてアガペーとしての愛を知るのである。

愛に恵まれずに育ったエリックが、人を愛するときに相手の幸せを願うのではなく自分の欲求だけが満たさればよいと考えるのは、ごく自然のこと。そのことにクリスティーヌが気づいて、キリスト教的な愛を、抱擁(あるいはキス)という形で示し与えたということだ。まあ、あの一瞬で気づくという設定には無理があると思うけど。

そして、そのことを理解するため、あるいは強調するためには、シャンデリア事件のあと(映画での屋上のシーン)で、オール・アイ・アスク・オブ・ユーを歌ったときに、それが求婚であること、そして馬車を呼んでというのが、ラウルの求婚を受け入れる返事であるということを踏まえて、聴衆に説明ししておかないといけないだろうと思う。

音楽の天使であったはずのファントムが嘆き悲しんで、ストーカーのドンファンへと変容するのはこのときだからである。

そういった脚本上の問題は、劇団四季版をベースにしている限り、しかたないことだったのだろうと思うと、そこだけが残念だった。

しかし、そんなことを感じさせないファントム(池田真己さん)とクリスティーヌ(中西千尋さん)の歌唱力を褒め称えます。演技もすばらしい。とくに中西千尋さんは、先日の『ドン・ジョバンニ』のドンナ・アンナ役の時より伸び伸びとリラックスした姿はとても良かったです。ブラボー、ブラバ、ブラビッシモ。