Koyoparadise

光洋パラダイスは、Macと音楽と映画のことなど


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Firewireの終焉とレガシーメディアの破棄

20160118

昨年10月末に17年ぶりに引越しをして、新しい住居での生活がようやく落ち着いてきたので、引越しで感じたパソコンの環境について考察したい。

転居時には自宅でのパソコン環境を整えるのにずいぶんと時間がかかった。

まずインターネット。転居手続きに時間がかかった。マンションから戸建への転居の場合、同じプロバイダー内でも転居の1ヶ月以上前から申し込みが必要。引越してみてはじめてわかったことだが、住宅内に光ケーブルを引き込むので事前調査など周到な準備が必要だったからだ。プロバイダーの配慮で迅速に工事日程を調整してくれたものの、引き込み工事が完了するまでインターネットが一週間ほど使えなかった。

インターネットが繋がらないなか、自宅ではしばらくiPhoneだけで仕事をするしかなかったが、長文の仕事メールを書くのが面倒なので、帰宅後は仕事しない原則ができたのはいいことだった。

引越してから10日ほど経ってから、ようやくiMacの梱包を解いた。しかし各種データを保存した4台の外付HDDをどこに梱包したのかわからず、しばらくはiMac本体とプリンターだけで作業していた。

引っ越してから2ヶ月ほどが経とうとしている年末になって、パソコン関連の梱包の一部を解くことができた。外付けHDDはUSB2.0が2台、USB3.0が一台、Firewire800が1台。

iMac本体はUSB3.0とThunderbolt

USB2.0のディスクをTime Machineに使っていると、バックアップ作業が遅すぎて仕事にならない。終了仕事の保管用としてしか使えない。FirewireもUSB3.0があればもういらない。Firewireは数珠繋ぎができて便利だったけど、もう対応デバイスが販売されていない。

Firewiew400のディスクはまだ4〜5台あるが、梱包さえ解いていない。しかしここ数年、接続してないので何が記録されているかも忘れてしまった。結局、古いデバイスは切り捨てて、新しいモノに切り替えていくのが良いのだろう。というか、そうしなければ前に進めない。

引越し前は古いデバイスにこだわりを持って使ってきたが、それはあまり意味のないことが、今ようやくわかった。家財道具も溜め込んでだめ。古いモノに固執しているから未来がこない。ジョブズ時代のAppleのようにレガシーデバイスはどんどん切捨てよう。


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野山真希のピアノ協奏曲第5番《皇帝》に感動!

2016年1月17日(日)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番《皇帝》を野山真希の演奏で聴いた。オーケストラは岡原慎也指揮テレマン室内オーケストラ。宝塚ベガホール。

0627_omote-263x372冒頭のクリアで力強いピアノの音から圧巻だった。華奢な身体と、か細い指が奏でているとは思えない力強い音に感動した。岡原慎也が指揮するテレマン室内オーケストラの演奏も、それをしっかりと支える重厚な響きで、この最初の導入部を聴いただけで曲全体が決して期待を裏切らないものになることが想像できた。そして実際に期待どおりの演奏だった。

ピアノソロとオーケストラの音量や間合いの取り方も絶妙で、見事に一体化した演奏だった。繊細なピアニッシモがクリアに響くなか、バイオリンの音が何気なく加わる瞬間は、ベートーヴェンのもつ音楽の美しさを感じる部分だ。豪快な鍵打の反動で真希さんの身体が飛び跳ねるように振動するほどの力強い音と、オーケストラの重厚な音が重なると、迫力満点だった。他の二人(リストとショパンの協奏曲)のときとは別のオーケストラかと思うほど、ベートーヴェンではよく音が響いていた。大好きな曲を期待を裏切らない演奏で聴くことができて、第一楽章は感動の連続で背筋がぞくぞくしっぱなしだった。

ベートーヴェンの《皇帝》は、ポリーニがベーム/ウィーンフィルと1978年に録音した演奏を愛聴している。このときのポリーニは(当時冷徹な演奏家と言われていたように思うが)別人のように迫力があって、しかも持ち味の分解能が高く明晰な音の運びがベーム/ウィーンフィルの無骨で重厚な演奏と見事に融合して、この協奏曲が《皇帝》と呼ばれるのは、まさにこの演奏がそれにふさわしいと思うほどの演奏になっている。

今日、聴いた野山真希は、細部において若干の不満はあったものの、総じてポリーニ/ベーム/ウィーンフィルの演奏に匹敵するこれぞベートーヴェンという古典的正統派の演奏だったように思う。そのような演奏を聴けたことに大変感謝する。

実は《皇帝》を生演奏で聴くのは初めてだった。CDやFMではいくつかの演奏を聴いているが、どの演奏を聴いてもポリーニ/ベーム/ウィーンフィルに匹敵するような感動を感じたことがない。それなのに、生演奏でそれに匹敵する演奏を聴けたなんて、なんて素晴らしいことか。

 

岡原慎也指揮シリーズVOL.Ⅳ 管弦楽:テレマン室内オーケストラ

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4&5番《皇帝》ポリーニ/ベーム/ウィーンフィル